繰り返しの毎日の中で目の前にある四角い空。 それだけが与えられた全てだと思っていた。 今までずっと、そう思うことで弱い自分を守ろうとしていたのかもしれない。 あの頃の私は小さなきっかけが大きな変化をもたらすことになるなんて考えてもみなかったんだ。 そんな些細なきっかけは誰にでもあると思う。 御伽噺のようだとどこか他人事のような目線を投げかけている人も多いだろう。 私も、そうだったのかもしれない。
それは正しい始まりじゃなかったかもしれないけど、私にとっては小さな勇気だった。 遠く遠くまで広がる澄んだ空と、心地よくどこまでも吹き抜ける風。 そこには諦めかけていた夢の景色が燦然と広がっていた。 願えば叶うというのは案外キレイごとではなかったのかもと驚いた。 並行世界。同じだけど同じじゃない。でも繋がってるのかな。 いつもと違う場所だから素直になれたのかな。
私は心の垣根を超えて飛んだ。高く高く。 そうして心に描く物語は、私自身の手で世界を繋ぐ物語になった。
そして今、目の前にあるのは、
私が描く私の物語